はじめに
6歳、4歳、0歳の子供を育てながら3ヶ月間の独学でファイナンシャルプランナー3級(FP3級) に合格した時の体験談を綴ります。
家事育児で時間が取れない中での挑戦ではありましたが、無事に合格することが出来ました。
今回はそんな私の勉強方法や勉強時間、資格取得してよかった事などを紹介していきます。
ちなみに2023年度から新たに始まったCBT試験を受けてきました。
ファイナンシャルプランナー3級(FP3級) 試験概要
FP試験は「きんざい」と「日本FP協会」のどちらかの団体で受ける必要があり、どちらの団体で受験しても同じFP技能士として認定されます。
FP技能士は国家資格だけど、AFP・CFPという民間資格もあるので要注意!
試験は「学科試験」と「実技試験」の2種類あり、両方に合格する必要があります。同日に試験を受けることができます。どちらか片方のみ合格した場合には、合格した翌々年度の3月末日までに合格する必要があります。
学科試験
きんざい・日本FP協会共通試験
出題形式 | 筆記試験(マークシート方式) ○×式・三択問題 60問 |
合格基準 | 60点満点で36点以上(6割) |
試験時間 | 90分 |
受験料 | 4,000円(実技試験と同時受験の場合は8,000円) |
実技試験
日本FP協会
出題形式 | 筆記試験 三択問題 20問 |
合格基準 | 100点満点で60点以上(6割) |
試験時間 | 60分 |
受験料 | 4,000円(学科試験と同時受験の場合は8,000円) |
きんざい
出題形式 | 筆記試験 三択問題 15問(5つの事例について回答) |
合格基準 | 50点満点で30点以上(6割) |
試験時間 | 60分 |
受験料 | 4,000円(学科試験と同時受験の場合は8,000円) |
ファイナンシャルプランナー3級(FP3級) 試験範囲
学科試験
ライフプランニングと資金計画
- ファイナンシャル・プランニングと倫理
- ファイナンシャル・プランニングと関連法規
- ライフプランニングの考え方・手法
- 社会保険
- 公的年金
- 企業年金・個人年金等
- 年金と税金
- ライフプラン策定上の資金計画
- ローンとカード
- ライフプランニングと資金計画の最新の動向
リスク管理
- リスクマネジメント
- 保険制度全般
- 生命保険
- 損害保険
- 第三分野の保険
- リスク管理と保険
- リスク管理の最新の動向
金融資産運用
- マーケット環境の理解
- 預貯金・金融類似商品等
- 投資信託
- 債券投資
- 株式投資
- 外貨建商品
- 保険商品
- 金融派生商品
- ポートフォリオ運用
- 金融商品と税金
- セーフティネット
- 関連法規
- 金融資産運用の最新の動向
タックスプランニング
- わが国の税制
- 所得税の仕組み
- 各種所得の内容
- 損益通算
- 所得控除
- 税額控除
- 所得税の申告と納付
- 個人住民税
- 個人事業税
- タックスプランニングの最新の動向
不動産
- 不動産の見方
- 不動産の取引
- 不動産に関する法令上の規制
- 不動産の取得・保有に係る税金
- 不動産の譲渡に係る税金
- 不動産の賃貸
- 不動産の有効活用
- 不動産の証券化
- 不動産の最新の動向
相続・事業承継
- 贈与と法律
- 贈与と税金
- 相続と法律
- 相続と税金
- 相続財産の評価(不動産以外)
- 相続財産の評価(不動産)
- 不動産の相続対策
- 相続と保険の活用
- 相続・事業承継の最新の動向
実技試験
【日本FP協会】
- 関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
- ファイナンシャル・プランニングのプロセス
- 顧客のファイナンス状況の分析と評価
【きんざい】
「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」のどちらかを選択
勉強時間
家事育児に追われながらの勉強でしたので、1日0〜30分位を3ヶ月続けました。
おそらく平均して1日あたり15分位の勉強時間だったと思いますので、合計勉強時間は
15分×90日=1,350分=22.5時間ほどでした。
あまり毎日長時間の勉強時間を確保できませんでしたが、3ヶ月というスパンで勉強したので、ゆっくり理解することが出来ました。
正直、社会保険や生命保険、投資、年金、不動産など普段から関わりのある内容も勉強内容に含まれており、頭に入ってきやすかったと思います。
その点で言えば学生はもう少し勉強時間を長めに確保するといいかと思います。
3ステップの勉強方法
私はこの3ステップで勉強しました。
Youtubeでは「ほんださん 東大式FPチャンネル」が1番わかりやすかったです。
分野ごとに解説動画があり、合計で8時間ほどの動画になっています。
丸暗記ではなく、理屈の部分を丁寧に説明してくれるので初見でもかなり頭に入ります。
1.25倍速、1.5倍速、2倍速で3周見ました。これで約16時間です。ほとんどの勉強時間を基礎固めに使いました。
これを3周するまで問題演習はしていません。
問題演習のおすすめはこちら
FP3級 合格のトリセツは先ほど紹介した「ほんださん」の本です。
Youtubeとあわせて勉強するとわかりやすいです。
FP3級 合格のトリセツ 速習テキスト 2024-25年版 (FP合格のトリセツシリーズ) [ 東京リーガルマインド LEC FP試験対策研究会 ] 価格:1760円 |
FP3級 合格のトリセツ 速習問題集 2024-25年版 (FP合格のトリセツシリーズ) [ 東京リーガルマインド LEC FP試験対策研究会 ] 価格:1760円 |
また、FP3級ドットコムというサイトで無料で問題演習を行うことができます。
問題演習を行う際、○×・3択問題なのでマグレで正解する場合もあります。
でもそれはしっかりと問題を理解していない証拠!
しっかりと参考書を見返して再度問題演習を行います。
CBT試験とは?
CBT試験の概要
CBT方式とは「Computer Based Testing」の略で、ペーパー試験ではなくコンピューターで試験を受ける方式です。とはいえ、自宅のPCではなく、試験会場のPCで問題を解いていく方式で、ペーパー試験とは以下のような違いがあります。
- 全国にあるCBTテストセンターから自分で会場を選べる
- 好きなときに受検できる
- webによる申請
なお、きんざいと日本FP協会の両方でCBT試験を受けることができます。
ペーパー試験との違い
ペーパー試験と異なりかなり便利になりました
CBT | ペーパー試験 | |
試験日時 | 通年実施 | 年3回 |
試験会場 | 全国のテストセンターから選択 | 受験者は地区のみ指定 試験実施団体が会場指定 |
受験票 | なし 試験当日は顔写真付きの本人確認書類が必要 | あり |
学科の試験時間 | 90分 | 120分 |
CBTの注意点
まず試験問題の持ち帰りができません。
試験前にメモ用紙が配られますが、試験終了時に回収されてしまいました。
また、問題用紙は配られないため書き込みができません。
複雑な文章の問題でもメモや線を引きながら読み解くことができないため、家で問題を解く際は、参考書に書き込みせずに演習するといいです。
受験後の感想
独学での挑戦でしたが、3級であれば難易度はあまり高くないように感じました。
また、CBTは通年試験を行っており、自分のスケジュール優先で受験日を決めることができる点がいいですね。
自分で長期間モチベーションを保ちながらコツコツ勉強する自信がない人はユーキャンなどの通信講座がいいのではと思います。
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